不登校の原因⑤ 「無気力による不登校」が圧倒的に多い!小学生・中学生ともに無気力の子が増加傾向に

無気力による不登校

不登校の中でも圧倒的に多い原因が、無気力による不登校です

目次

無気力タイプの不登校の割合は?

無気力タイプの不登校の割合は他の原因よりも圧倒的に多く、「情緒混乱型」と合わせて小学生で46%(約29,000人)、中学生で約47%(約62,500人)となっています (令和2年度文部科学省調査

全体に占める割合も1位であり、無気力が原因で不登校になった「親」もたくさん悩んでいるのが現状です

無気力が原因の不登校は高校生になっても多く、中学生よりも割合は減るものの、約33%程度の生徒がこの原因になります

無気力による不登校 子どもの特徴は?

□自己肯定感が低く、「自分なんかいても・・」と考えてしまう

□体調不良を訴えることもあるが、検査しても病気が見当たらない

□自宅では比較的元気に過ごすことができ、ゲームやSNSなど自分の好きなことはできることが多い

□登校を促すと行ける時もあるが長続きしない場合が多い

□学校祭や修学旅行など、比較的楽しめるような大きな行事には参加できる子どももいる

□学習についていけない、ついていけるけど面倒と感じる、勉強する意義を見いだせない

□特にこれといった原因もないが、やる気が起きない

【無気力が原因の不登校】自己肯定感が低い子ども

無気力タイプのには比較的まじめで学力が備わっている子どもも多くいます

勉強についていけなくて悩んでいる場合もありますが、その場合は学校と連携して解決策を練ることができます

自己肯定感が低い場合、「自分がいてもしょうがない」「自分は学校や学級の役に立っていない」「何をやるにも自信がない」といった不安や悩みが根底にあります

まじめなお子さまに多く、考えるほど「自分は他人から必要とされていない」と感じるようになり、孤立感を深めていくケースもあります

【無気力が原因の不登校】体調不良を訴える子ども

学校には「具合が悪いと言っておいて」というものの、受診してもこれといって原因が見当たらない場合があります

また、特に体調が悪いわけでもないのに、連続して同じ理由が続く場合もあります

明らかに以前と違う様子が連続する場合には、早めにお子さまに声を掛けたり、学校やスクールカウンセラーに相談したりするのがよいと思います

【無気力が原因の不登校】自宅では元気に過ごす子ども

学校にはなんとなく行きたくない・・と考えているときは暗い表情で、学校の話題が出ない(話題を出さない)場合は比較的明るく過ごすことがあります

自宅ではゲームやスマートフォン、インターネットなど自分の好きなことをして過ごす場合は落ち着いており、親子で普通に会話できます

しかし、朝になると急にトイレに入って出てこなくなったり、起きられない、部屋から出てこないなどの症状が表れます

無気力ではあるものの、好きなことはできるので夜遅くなる傾向があり、生活リズムが崩れるパターンが多いです

生活習慣の乱れは、こちらの記事にも書いてあります

【無気力が原因の不登校】特に、これ!といった原因がない子ども

無気力による不登校の場合、原因が明確ではない場合も多くあります。

「漠然とした将来への不安」、「日々の授業や学習への不安」などがある可能性はありますが、それが大きな要因として挙げられる場合はほとんどなく、原因がわからずただ「なんとなく」登校したくない、すべてがめんどくさい・・と感じる場合も多いです

無気力による不登校の対応

どの記事でも同じことを書いていますが、「この対応をしたら一発で登校できた!」という解決策はありません

また、それぞれのご家庭、お子さま、環境によっても様々な選択肢があるため、様々な機関と協力しながら試行錯誤していくことになると思います

一つだけ言えるのは、無理やり学校に連れて行ったり、親が厳しく責め立てたりして解決したのは(私は)見たことがありません

親(保護者様)のぶつけたい気持ちも理解できますが、まずは「聴く」姿勢から入る方が再登校につながるケースが多いように思います

強い言葉をかけず、話し合いをする

お子さんが無気力だからといって、むやみやたらに「頑張れ!」「あなたなら大丈夫!」などと励ましてもあまり効果はありません

また、「なんで行かないんだ!」などと強い言葉をかけたり、「そんなことで将来どうするんだ!」などと正論をかけたりしても、反発されるだけです

親に正論を言われてしまうと子どもは返すことができないので、お子さんをさらに困った状態に追い込むことになります

できるだけ話を聞いてあげることで、時間をかけて解決してほしいと思います

親子関係が良好だと、仲が悪い家庭に比べて話し合いがスムーズに進む場合が多いです

学校からの電話にも出られる状況であれば、担任とのコミュニケーションを継続することができるので、様々な場面で登校刺激を加えることも可能になるかと思います

スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーもぜひ活用してください

どうしても登校が見いだせない場合は、適応指導教室やフリースクールといった可能性も考えられます

非行や怠惰が見られない場合は、そっとしておくのも一つの手

学校生活の疲れが出ていたり、「ほっといてほしい」と思っている場合も考えられます

怠惰でなければ、お子さんをそっとしておいて回復を待ってあげるもの一つの手になるかと思います

この状態のお子さまを担任したことがありますが、お母さんが追い詰めず、ゆっくり待ってあげたおかげで精神的に余裕ができ、別室へ登校→その後教室に復帰することができました

ゆっくり寝ること、読書や絵を描くなど好きなことに取り組むことなど、精神的負担を減らすことで改善が見られる場合もあります

回復期には

無気力から回復してくると、少し表情が明るくなり、様々な話題をふることができるようになります

また、勉強や友達関係を気にするようになるなど、様々な問題に興味をもち始めます

「明日は朝、自分で起きてみる」、「制服を着てみる」、「制服を着て外に出てみる」、「学校の玄関まで行って帰る」、「保健室に登校してお話してみる」・・・など、いきなり大きなハードルを用意するのではなく、少しずつ乗り越えていく目標を親子で設定しました

実際には、「制服を着て出る」~あたりは全部飛ばして、「保健室に登校する」からできるようになりました

お子さまの状態によって立てる目標は変わると思いますので、実態に合わせてスモールステップを組むのがよいと思います

オンライン授業について

気力が回復せず、登校するのがつらい場合は無理に登校する必要はないと思います

GIGAスクール構想により、小学生・中学生にタブレットが配布されていますので、オンラインで授業に参加することができます

こちら側(お子さま側)のカメラを切る方法もありますので、様子を見られたくない場合はOFFにして授業に参加することができます

無気力による不登校 【まとめ】

  • 無気力による不登校は、小学生、中学生ともに45%程度いる(原因として1位)
  • 無気力タイプの特徴は、自己肯定感が低い、やる気がでない、原因が分からないなど多岐にわたる
  • 比較的まじめで落ち着いている子でも、無気力になる場合がある
  • 対応としては強い口調や正論で当たってもうまくいかないことが多い
  • 話を聞いてあげたり、回復するまで待ってあげたりする
  • オンライン授業やオンライン家庭教師など、お子さまにあった学習支援を考える

数明の不登校サポート トップへ戻る



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次